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折り紙付き

あの人は、折り紙つきの人だ!
あの商品は、折り紙つきだよ!

信用のおける人や物に、折り紙付きという言葉をつけると思います。
みなさんは、この折り紙の意味をご存知でしょうか?
なぜ、折り紙がつくと信用できるのでしょうか??

折紙とは

もともと折り紙とは奉書紙や檀紙を二つ折りにしたものを差していました。
ちなみに、奉書紙や檀紙どちらも高級紙で、奉書紙(ほうしょがみ)は室町幕府が公文書に使われています。
それが、室町時代以降太刀を人へ差し上げる時に目録として使われ出しました。これを太刀折紙と言うそうです。

鑑定折紙

1600年ごろ、この折り紙が、日本刀の鑑定の証明書へ使われ出します。元和2年(1619年)に、本阿弥光徳(研ぎ師・鑑定家)が豊臣秀吉の命で日本刀の鑑定の極め所となり、日本刀の鑑定をして、その日本刀の価値をこの折り紙に書いて発行する許可をもらいます。
この折り紙の発行の日付は、必ず3日と決められております。理由は、光徳が刀剣極め所になった日が3日だという説と、亡くなった日が3日だという説があるのですが・・・・もう少し調べてみたら、どちらか分かると思います。わかったら、記載しますね。
ちなみに、鑑定が難しい刀は、もう一度研ぎ直してから再鑑定をしていました。

折紙がつく条件とは

時代によって違うのですが、基本的に金五両以上の日本刀ではないと、この折り紙は発行されません。当時五両といったら大金です。
折り紙が付いた日本刀は、鑑定され五両以上の日本刀(高級品)だったのです。
それで、間違いないしっかりした人や物に、折り紙付きという言葉が付くようになりました。

折紙にまつわる話

田沼意次の時代、この折り紙が乱発されてしまいます。田沼意次といったら、池波正太郎さんの剣客商売に出てきますね。この日本刀の鑑定を悪用して、粗悪な日本刀に高値を付けて儲けているんですね。しかも、本阿弥家の使用人が、勝手に印鑑を押して出してしまう抜け折紙なんていう物まで出てきます。
折紙聟(おりがみむこ)という和泉流の能狂言にも折り紙が出てきます。
黄金作りの太刀を妻の里からもらうことになっていました。婿入りの道中に、妻の里に立ち寄るとそこに黄金作りの太刀はありません。婿さんは怒ります。そして妻と離縁しようとすると、妻の父親が出てきて、まだ太刀は出来ていないが、先に折り紙を渡してくれました。それを見て、婿さんは笑顔になるという話です。

江戸時代の十両、現在の価値は?

江戸時代、不義密通(ようするに人妻に手を出す事です)をすると、男性は死罪です。大判1枚以上の盗みも同罪の死罪でした。そこで不倫男の命も大判1枚ということにして、不倫相手の女の夫へ大判1枚を出すことで死罪を免れておりました。なんと、お金で解決していたんですね。
享保(1716年〜)の頃、大判1枚が金10両で交換出来ました。それが、幕府の改正で、大判1枚が7両2分へ両替価格が改訂されます。それで、不義密通も7両2分へ値段が下がります。この7両2分、現在のお金でいうと約80万円だそうです。これが、また江戸後期になると5両へ下がります。不倫の慰謝料がどんどん下がるのですね。

参考文献

日本刀大百科事典
日本刀大百科事典   5冊セットで、「あ〜わ」までの刀剣用語が載っています。


持っておくと大変便利な本です。
雄山閣出版 5冊セット

「時代小説」こぼれ話―ちょいと意外な大江戸雑学 (文庫ぎんが堂)
  江戸時代の生活の面白話

約220ページ

ホントはHな日本の歴史
 

河出書房新社 約250ページ


バナースペース


【日本刀の書籍について】









【その他】