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日本刀を所有する

日本刀を所有する方法は、大きく分けると3つあると思います。

■古い日本刀を購入する
■先祖代々の日本刀を家族から受け継ぐ
■新しく日本刀を注文する


坂本龍馬が所有していた、豊臣秀吉が奉納した、代々皇室に伝わっている、化物を退治した、有名な刀匠が製作したなど日本刀にまつわる話、口伝、歴史などの物語が数多く残っています。 日本刀には注文した人がいて、製作した刀鍛冶がいて、その時代その時代に所有した人物がいて、今日までの歴史があります。
日本刀を所有するということは、それら歴史を所有する事だと思います。 その歴史を次の世代へ伝えることが、私たち今の世代を生きている者の役目だと思います。 あなたの家に日本刀があるなら その日本刀の歴史をもう一度問い直してみてください。

これから日本刀を所有しようと思っている方は、どのような日本刀が欲しいのかしっかり考える事が最初の作業だと思います。

特に、家宝として家族へ遺したいとお考えならなおさらです。日本刀の値段より、なぜ家族にその日本刀を遺したいのか、どのような日本刀なら子供やその子供・・・未来の家族にとって家宝となるのか考えてみてください。

値段の高い物が、それだけの理由で自分の家系の家宝になるとは私は思えません。同じように、日本刀だから家宝になるのではないと思います。

■古い日本刀を購入する

古い日本刀の良し悪しは

いつ、どこで、誰が作ったか(何時代、刀工銘・備前刀・長船等)
作品の出来(良くできているか?)
健全な姿で残ってきているのか?(折れ・研ぎ減り・改造等)
伝来(どのような経緯で今日まで伝わってきているのか?)
鑑定書の有無(どんな鑑定書がついているのか?・信憑性は?)
市場的な価値(希少・人気)   等々

それらの要素等で値段が大きく異なります。同じ刀工の作品でも値段に差があります。もし真贋や値段を気にされるのでしたら、しっかり日本刀を勉強して自分の目が信じれるようになってから購入するか、信用のおけるお店を探してからご購入されてはいかがでしょうか。

何年か前のお宝鑑定団に面白い鑑定がありました。
正宗の刀です。大名家伝来の由緒ある物です。銘は無いのですが、日本刀の有名な鑑定家が、金子何百枚の価値の正宗に間違い無いと鑑定してありました。しかし結果は偽物でした。大名家伝来ですが、正宗の作ではありません。正宗に似た違う刀工の刀です。江戸時代では、私達庶民は大名家の日本刀を見る機会はありませんし、その日本刀の権威は正宗と同じ価値がありました。昔ならこの日本刀の真贋を語ることすらありませんし、当時この日本刀は正宗と同じ価値(権威)が合ったのだと思います。

日本刀の価値というのは、銘や伝来、作品の出来、歴史的背景など加味する要素が沢山あります。真っ赤な偽物もあれば、本物か偽物か意見が分かれるもの、本物なんだけど状態が悪い物、無銘なんだけど真面目に造ってある物・・・・本当に沢山の日本刀があります。
日本刀の事を知っていくと、自分の好きな作風が分かってくると思います。
例えば、派手な刃文の物、地鉄の面白い物、豪壮で長い刀、優美で上品な短刀等、好きな刀工、好みは人それぞれあると思います。

沢山の日本刀の中から値段だけではない価値のある、あなたにぴったりの理想とする日本刀を見つけ所有できれば素晴らしいことだと思います。


■先祖代々の日本刀を家族から受け継ぐ

先祖伝来の理想の日本刀を譲り受ける事が、私は日本刀を所有する一番幸せな形だと思います。

平成の世になり、日本刀の研究が進み、大名家の日本刀を私達が気軽に見る事が出来、それが偽物だと大きな声で言える事は素晴らしい事だと思いますが、真贋や値段のみで日本刀の優劣をつける事を少しさみしくも思います。

上の大名家では、偽物の正宗の刀を本物の正宗として大切に伝えてきたはずです。本物の正宗の日本刀であることが最善だったと思いますが、もしこの大名家から流出しなければ仮に偽物だとわかっても、それは先祖伝来の家宝として正宗以上の価値として大切に保管してきたはずです。そこには、その大名家が大切に保管してきていた歴史が刻まれています。

もしあなたの家系に代々日本刀が伝わっているなら、それはあなたの家系にとっての歴史を刻み込んだ素晴らしい日本刀だと思います。
あなたが生まれたときに、お父さんが御守刀を造ってくださったのでしたら、それはあなたへのお父さんの想いであり、将来お子さん達にとっては、あなたとあなたのお父さんの形見となるはずです。
それらの日本刀は、あなたにとって、あなたの家系にとって唯一無二の大切な日本刀であり、それは他の日本刀に替えることの出来ないあなただけの物語いっぱいの日本刀です。

私には祖父が残してくれた先祖伝来の日本刀があります。市場的な価値としては、どこにでもあるような日本刀ですが、市場価値以上に私には素晴らしい価値がある日本刀です。

どうか、その由来や想いをお子様やご家族へ日本刀と一緒に伝えていってください。
先祖代々の日本刀があるのだが、由来等がまったくわからないのであれば、どんな刀工が製作したのを、まずは調べてみたらいかがでしょうか。
【刀工について調べる】


■新しく日本刀を注文する

最後に、刀鍛冶に新しく日本刀を注文する方法をご説明します。

これから日本刀を作るのだから、あなたの生きてきた物語、あなたの想いを日本刀へ込める事をお勧めします。

こんなワガママが言えのも、注文する刀鍛冶とあなたが偶然にも同じ時代に生まれたから可能なのです。あなたの想いから、世界に一振り あなただけの日本刀を注文してみてください。

あなたが生きてきた物語。
あなたの想いで日本刀が生まれた物語

しっかり考えて注文された日本刀には、特別な物語が隠れています。

私の製作した日本刀は、
お客様の想いを形にした、お客様と私、私達の日本刀です。

製作前から一緒に理想の日本刀を話し合い、
お客様の理想の日本刀はどんな日本刀なのか、
お客様の想いを後世へ遺す事が出きるのはどんな日本刀なのか、
一緒に考え、それを形にしたものです。

そしてその日本刀は、製作後、お客様の手元でお客様の家系の歴史を加えている事と思います。

私達の作品一振り一振りには別々の想いが込められており、それは過去にも製作されたことが無く、未来にも製作されることが無い、すべてが世界に一振りのお客様だけの特別な日本刀です。

なぜ日本刀を選んだのか!
なぜ、このような刃文になったのか!
なぜ、この作風にしたのか!

日本刀に込められたすべての物事には、理由があります!
それはお客様の想いを形にした結果です。
日本刀と一緒にあなたの大切な人へ、その物語を伝えてあげてください。
お客様の想いが代々家系に伝わる、その歴史が未来の物語となります。


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