本文へスキップ

刀工について調べる

先祖伝来の日本刀について由来等を調べるのであれば、まずは製作刀工について調べてみてはいかがでしょうか。

刀鍛冶の人数は、平安時代〜平成の現在まで約3万人と言われています。

日本刀は、平安時代〜慶長の頃(1600年頃)までに造られたものを
古刀。それ以降を新刀といいます。
※1770年頃以降は新々刀とも呼びます

まずは、お手持ちの日本刀の登録証に記載されている銘文を見てください。
※登録証がなければ、こちらをご覧ください。【日本刀の所持・登録】

銘文に刀工銘が記載してあれば、日本刀の書籍でインデックスのついているもので探してみて下さい。

この様な書籍で探せます。

図解 日本刀事典―刀・拵から刀工・名刀まで刀剣用語徹底網羅!!
  古刀・新刀と別々に刀工が載っています。
用語のインデックスが末尾についているので、刀工銘から探せます。
有名刀工が中心ですので、有名でなければ載っていません。各刀工についての説明は少しです。
学研 2006年発行 約330ページ 

日本刀事典
  日本刀の基本用語が、詳しい解説と一緒にまとめられています。後半の、刀工一覧もとても便利です。

初心者〜中級者
光芸出版 約260ページ

郷土刀の系譜
  地方ごとの刀工が古刀期より載っているので、調べたりするときに便利です。

中級者〜
光芸出版 約370ページ

刀工総覧
  刀工の名前を漢字ごとに並べてくれているので、調べる時にとても便利です。


刀剣春秋新聞社 約800ページ

刀剣見どころ勘どころ
刀剣見どころ勘どころ   刀剣の歴史から日本刀の見方等。
刀工の銘や刀剣の値段等も記載

光芸出版 約230ページ

日本刀大百科事典
日本刀大百科事典   5冊セットで、「あ〜わ」までの刀剣用語が載っています。もちろん、刀工についても、詳しく載っています。持っておくと大変便利ですが、専門書なのでなかなか売っていないのと、見てけても高価です。図書館等に置いてあることが多いので、そちらを利用してみて下さい。

雄山閣出版 5冊セット
※上が手軽な本で、下に行くほど専門的な本です。

近所の図書館に置いてある場合もあるので、散歩がてら行ってみたらいかがでしょうか。

調べる時の注意点

同じ名前で、時代や国が違う刀工が数多くいます。もしそのような刀工の場合、作風や銘文等でどの刀工か判断しますが、一般の方がすぐにすぐ判断することは難しいと思います。ただ、せっかくですので刀工の作風について本に詳しく記載してあれば、そこに書いてある作風の特徴を本で調べてみて下さい。本当は同じような作風の日本刀を見る機会があれば一番良いのですが、それが出来ないのであれば図録等で詳細な写真が載っているもを探して、所有している日本刀の作風と見比べてみて下さい。

真贋について / 市場価値について

残念な事なのですが、銘が入っているからといって、その銘が本物とは限りません。良くわからない鑑定書が付いている場合も同じです。一般の方が、真贋を判断されることは、ほぼ無理だと思います。もし気になるのであれば、鑑定等をされる方へ連絡してみて下さい。市場価値も同じです。仮に本物だとしても、出来等により値段は上下します。

銘が無い / 調べたが載っていない

この場合も一般の方だとお手上げだと思います。日本刀には、銘が無い、銘が読めない、銘が途中までしかない物等も数多くあります。その場合、日本刀の出来(姿・形、地鉄、刃文等)から、時代、地方、個銘を判断します。一般の方なら、まずは刃文など分かる所から所有の日本刀を楽しんでください。
少し調べる事によって、
今までは「家にある日本刀ある」だったものが、
「家に無名の直刃の刀がある。しかも古刀期の山城物のような気がする」に変わるはずです。

軍刀について

軍刀は昔の日本刀を改造して作ったものと、軍刀として造った物があります。軍刀の場合、こちらの本に記載してある場合もあります。

國刀
  靖国刀―伝統と美の極致


ゆっくり自分のペースで調べる

自分の所有する日本刀を調べるために、同じ刀工の日本刀が展示されている博物館へ行ってみる、その刀工について書かれた本を探してみる等を人生の楽しみにしてみてください。

バナースペース

【日本刀の書籍について】









【その他】