時代小説人物事典 | ||
映画、時代劇等の登場人物、時代背景を説明。 |
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学研 約330ページ |
あっそうなんだ…… 大人の新常識520 (PHP文庫) | ||
色々なジャンルの雑学が沢山載っていて面白いです。 |
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PHP文庫 約330ページ |
昔から日本酒に正宗とつくものが多い事に疑問を持っていました。
もしかして、キレがいいから正宗???
こればっかりは、手元の資料にもないのでちょっとネットで調べてみると、面白い事がわかりました。
「酒は灘」と言う言葉は聞いたことがありませんか?
この言葉は江戸時代から続いるそうです。
確かに、鬼平犯科帳も剣客商売でも灘の酒を飲むシーンが出てきます。 ちなみに灘とは、現在の兵庫県の西宮と尼崎のあたりで、良質な宮水と呼ばれる地下水が湧き出ていて、それが美味しい日本酒にかかせなかったそうで、江戸後期には灘の酒が江戸の町で消費量される日本酒の9割を占めていたそうです。
天保時代に、江戸の街で正宗と記載した酒が大変よく売れたので、正宗の名前がついた酒が氾濫し、「酒は正宗」という言葉さえ生まれたそうです。
天保と言えば、ねずみ小僧次郎吉や大塩平八郎の時代です。
剣客商売では老中田沼意次が出てくるので、時代背景は明和4年以降(1767年)の話で、鬼平犯科帳は田沼意次失脚の後が時代背景になっているので寛政7年(1795年)までの話しです。 天保とは1830年から1843年までですので、鬼平犯科帳の後40年ほどたって酒は正宗という言葉が生まれたみたいです。 お酒が大好きな、剣客商売の秋山小兵衛は、正宗の名前の酒を飲むことは出来なかったようですね。
では、なぜ正宗なのか??
「正宗」とは仏教の経典「臨済正宗(りんざいせいしゅう)」に由来し、山邑太左衛門さんが「正宗(せいしゅう)」が「清酒(せいしゅ)」と語音が通じるところから、 「正宗(せいしゅう)」と名づけましたが、何時の頃からか「まさむね」と読まれるようになったという説
中国の仏教の書物から採ったという説
やっぱりありました、灘の名門、嘉納家が、名刀「正宗」(マサムネ)のような切れ味のよいお酒という意味で、音読みすると「セイシュウ」であることから同家の酒を正宗と名づけたという説。
諸説ありますので、私にはどれが正しいとは決めれませんが、酒は正宗という江戸時代の言葉は、平成の今日でまで脈々と続いています。
大塩さんやねずみ小僧も、灘の正宗を飲んでいたのかもしれませんね。
次に、正宗の日本酒を飲むときは江戸時代との繋がりを感じませんか?
たまたま大人の新常識520という本を購入し読んでいるとP95に「日本酒に正宗の名を最初につけたひと」という項目があり、詳細に記載してありました。
どれが正解なのか書いても良いのですが、この本の参考資料の欄には3ページにわたって色々なジャンルの本がびっしり書かれています。作者の方は、大変な苦労をされ、お調べになったことと思います。気軽に記載しては悪いような気がしますので、どうしても気になる方は本を探してみてください。私は、この答えに出会うまで2年程かかりました。
大人の新常識520 | ||
色々なジャンルの雑学が沢山載っていて面白いです。 |
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PHP文庫 約330ページ |
漫画「美味しんぼ 54巻」P154に海原雄山が日本刀を正宗の太刀に例えているところがありました。
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