私の長男の為に製作した一振りです。
私にとって初めての子供が生まれて、顔を見て、この手に抱いて、それからどんな日本刀を作ろうか考えました。
やはり 男の子らしく、元気に育ってほしいという想いを込めて、包丁正宗を意識し、少し大ぶりの短刀にしました。
子供を災いから守る為に、
表には、不動明王の武器である素剣
裏には、子供の生まれた年の干支を梵字で入れました。
製作に関しては、親方から砂鉄を分けてもらい、この作品の為に、自らたたら製鉄により玉鋼を作り、それを鍛錬しこの短刀を作り上げました。
子供の年齢が、そのまま私の親としての年月です。
まだまだ、親としては未熟な私ですが、親になるという覚悟をこの短刀に込めました。
今までお客様のお子様の守り刀を色々製作させていただきましたが、実際に自分が親となり我が子のために製作した一振りです。